こんにちは、大坪命樹です。僕は、今まで相当数の小説を、各種文学賞に応募しましたが、ほとんどまともに選考を通ったことがありません。だから、一般的にはあまり評価は高くない小説家です。
しかし、プロでもないのに小説家と称することに異を唱える人もいるかもしれません。そこで断っておきますが、小説家というのは芸術家の一種であるならば、もともと食えないものです。芸術家というのは、パトロンがいたり財産があったりで、賃金労働をすることなく芸術に生きることの出来る人を言うのです。僕も年金暮らしではありますが、芸術に生き小説を書き捲ることが出来ているのです。ですから、小説家と称しても、何もおかしくはありますまい。
そのような僕が、何を思って小説を書くのかということですが、第一には作品作りが面白いからです。人間は、人生が面白くないと苦しいです。人生から一切面白いことが無くなってしまったら、その人は死んでしまうに違いありません。僕にとって、小説の創作は生きるために必要な楽しみであり喜びであるのです。
その反面、作品の良さをほかの人にも理解してもらいたくもあります。作品は、確かに僕個人のちっぽけな個性のみから出来上がるものではありませんが、おかしなことにそこには僕の個性や色が映し出されます。僕だけが書いたものではないけれども、僕にしか書けないものです。それは個性の表出であり刻印であります。そのような作品を、他人に理解してもらうのは、僕自身が理解されたようになって、とても嬉しいのです。
作品を創り、読んでもらう。それは僕の人生の喜びです。できれば、その中で読んだ人々にも喜びを感じてほしい。
そのような思いで、僕は毎日筆を執っております。気に掛かった方は、ぜひ一度、僕の作品を読んでみてください。