冬月

毎度おなじみの数学小説を書いている冬月です。数学小説はあまりに間口が狭すぎて出版物には適しません。同人誌として出版しているから、何とか活動が続いています。冬月としては、自分が夢中になって読みたい小説を誰も書いてくれないので、仕方なく自分で書いている次第です。冬月の小説は数学小説だから、数学が解る人しか読めないかというと必ずしもそうではなく、冬月としては、数学に興味が無くてもそれなりに楽しめる小説を書くようにしています。ただ、拙著「自分の星」はかなり数学が解る人でないと、何が何だか判りません。それ以外の作品は数学が解らなくても、それなりに楽しめます。

特に、冬月が文藝同人無刀会に所属し始めたころに書いた「伝説教師X」は、八九割方ギャグ小説なので、数学が全く解らなくても、充分楽しめます。

「マスターMの数学事件簿」は、事件簿と題していますが、かなりほのぼのとした内容ですし、「幻のフィールズ賞」は、「ふーん、こんな人も世の中にいるんだ!」と思ってしまうくらい、主人公の変人ぶりに度肝を抜かれるかもしれません。

「数学なんて解らない!」と思っていても、普通の人がほとんど知らない数学者や数学屋の生態を垣間見るだけでも、良い刺激になるかもしれません。みなさんが読んでも損をしない小説を目指して、毎日創作活動に励んでいきます。

冬月さんは、僕(大坪命樹)ともと同じ職場だった仲間です。以前、職場でブログ・プロジェクトなるものを組み、アフリエイトで儲けられないかと本気で考えて、アクセス数を増やすためのブログ執筆を行っていたのですが、その時のメンバーが、亡き澤山功一さんと杜埜不月さん、冬月さん、そして私でした。その時からの御縁で、第七号から無刀会に寄稿して戴けることになりました。

冬月さんは、どちらかといえば、エンタメ系の小説をお書きになられて、そのアイデアを聞くと想像力の豊かさに驚かされます。プロットは上手く構成できる方なので、今後どのようなストーリーを描き出してくれるか、楽しみなところです。