初めまして、UMA58と申します。
今、58歳です。現在、ハニー・ビー還水公園前というA型、作業所で働いています。
この会に参加したきっかけは、同じ作業所で働く冬月さんから同人誌を見せてもらい自分も小説を書いてみたいと思ったからです。
物語を書くということは、一般的にやろうと思わない方が多数でしようが、私の場合18の時から映画の脚本を書いていたので、すんなりとこの世界に入れました。
映画の脚本は横浜にあった映像専門学校で学びました。ウッチャン・ナンチャンや出川さんなどのお笑い芸人を輩出した学校です。そこで2年学びました。たぶん、その期間に物語を紡ぎ出す楽しさを発見したのでしょう。卒業後はフリーで映像関係の仕事をやろうとしましたが、中学の頃からの持病(パニック障害)(不安障害)が邪魔して、なかなか踏み出せずに、日雇いのバイトをしながらアパートで脚本を書いていました。
それから7年。自分なりに努力したのですが目が出ず「良いシナリオを書いて映画を作る」という夢は、かなわないまま地元にUターンしました。
帰郷したのが29歳の頃。富山で映像をやる場所はもうなかったので、一般企業に就職です。精神疾患を抱えながら一般職を続けるのは、かなりしんどいので20回以上転職しました。
そんな自分を見て父は「お前が何がやりたのかさっぱりわからない」とあきれて言っていましたが、自分でも訳が分からず生きていた次第です。
そのうち、毎日襲ってくる不安、恐怖に耐えきれず酒に溺れるようになり3つめの精神疾患「アルコール依存」になりました。そんな訳で一般企業では働けず作業所に通っています。
こんなダメ人間な私ですが、映画を作るような気持ちで1本の小説を書いていきたいと思います。
新参者ですが、よろしくお願いします。
UMA58さんは、大坪が以前かよっていた作業所に勤めている方です。大坪自身あまり面識がなく、冬月さんを通じて話を聞いただけで、まだどのような世界を持っている人か知りません。しかし、プロフィールを見る限りでは、ものを創りたいという根本は、無刀会の趣旨に添うものがあるので、どのような作品を生み出してくれるか、とても興味があるところです。
大岡昇平氏の「小説作法」にも書いてありましたが、近代の小説は映画的手法をとてもよく取り入れているそうです。そういう意味で、映画の勉強をなさったUMA58さんも、小説の創作に経験を活かせるでしょうし、そのような小説は今までの無刀会には無かったものなので、僕を含めほかの人達にもさまざな影響を及すかも知れません。
いずれにせよ、期待の出来るメンバーです。