《第七回空華文学賞》

「ねむるどろ」杜崎まさかず著

第七回空華文学賞は、令和6年の春に募集を開始し、6月30日に締切られました。総数にして、19篇の御応募が御座いました。平均枚数は、83.95枚でした。応募作品は以下の通りです。一次選考通過作品には○を、二次選考通過作品には◎を、受賞作品には★を、それぞれ付してあります。

陶冶〜それぞれに在る宇宙〜萩ならて84枚
吾ガ問ウ僧里見詩情101枚
スカーレットに倣え真田梁90枚
海螢詩歩子63枚
すじ道を通す上柚阿礼89枚
荒野の避雷針桜井直樹104枚
霧氷わたる南風小原友紀55枚
ワ・リ・カ・ン澤木翔56枚
三十前後中村卓89枚
メッセージグミガスキー56枚
河越夜戦秋谷進50枚
秋の日の夕暮れ寺廻 好人81枚
ブラインド・タッチ小川葉一朗52枚
天国の都二〇〇一森田真144枚
りりっ、りせっと愛河ノン126枚
慰霊山本貫太50枚
ANY%サクラクロニクル137枚
戻りたい瞬間和田紋子83枚
ねむるどろ杜崎まさかず85枚

ラッキーセブンの第七回の空華文学賞です。今回は、選考係にいつもの大坪命樹と藍崎万里子に加えて、新同人の内角秀人を迎えての選考になりました。

下読み係は、大坪と内角が担当しました。そのため、一次選考の通過に、より運が拘わったように思います。一次選考で、それぞれの下読み係の判断で5点満点の採点をして、そのうち4点以上になった6作品を、二次選考に廻しました。

二次選考からは、藍崎万里子が加わり、前回同様、メッセージ性、技巧性、芸術性、フェイヴァリット性、人道性の各指標について、それぞれ10点満点で評点しました。その結果、「りりっ、りせっと」愛河ノン著と「ねむるどろ」杜崎まさかず著が、ともに100点越えで抜きん出たために、この二つを最終選考会に掛けました。

選考会は、7/31にオンラインで行われ、さまざまな観点から、選考委員三人により話し合われましたが、討論のあとの15点満点の評点で、「りりっ、りせっと」10点、「ねむるどろ」12点となり、受賞は後者に決定しました。

選考会の模様や、候補作品の感想は、空華第二〇号に詳しく掲載する予定です。

杜崎様、おめでとう御座います!

■受賞作の感想